ジュエリーの豆知識
誕生石について
自分の生まれた月の宝石、つまり誕生石を身につけるという習慣は現在では広く定着しています。現在の形で誕生石が明確にリストアップされたのはたかだか40年ほど前のことです。
はじめアメリカで提案されたものが、すぐさま各国に広まり、その国々の独特の好みを多少交えながら定着していったのです。誕生石にリストアップされたものは、それぞれなにかのシンボルとされています。たとえば7月はルビーで、情熱、仁愛、威厳の象徴とされているようです。
あまりにも非科学的な考え方ですが、星占いが載っていない雑誌を見つけるほうが難しい現代の一側面を思うと、シンボルだとか誕生石、神話といったものも、まったく嘘とは言えないかもしれません。
ジュエリーの取り扱いについて
■ジュエリーのメンテナンスについて
身につけたらやさしく拭いてあげてください。
ジュエリーを身につけると、どうしても皮脂や汗、ほこり、化粧による汚れの付着は、避けられません。この汚れをほうっおくと、パールやターコイズなど、デリケートな宝石類に致命的なダメージを与えてしまいます。
ダイヤモンドのように強い宝石でも、汚れをため込めば、せっかくの輝きがくすんでしまいます。
そこで、身につけたジュエリーは、必ず柔らかい布(メガネ拭きなど)でよく拭いてから保管するようにしましょう。
■宝石同士で、雑にしまわないように。
地球上で最も硬いと言われている鉱物「ダイヤモンド」その硬度は、10(モース硬度、宝石の硬度の順位付けで最高度)です。それに対して18金やプラチナは、硬度約4.5。ジュエリーを雑に扱うと、硬度の高い宝石と貴金属とがこすれあい、細かな傷がついてしまいます。
パール(硬度3)や琥珀(硬度2)のように硬度の低い宝石に至っては、擦れてできる傷の度合いはもっと深刻になります。ですので、ジュエリーは必ずお互いぶつかり合うことのないように、丁寧にしまうのが基本です。旅行先にジュエリーをもっていくときも、1点1点をしっかりくるんで、傷がつかないように配慮してください。
■海や山での、デリケートな宝石の着用には、気をつけましょう。
海では、プラチナやゴールドなどの貴金属を、硬い砂で傷つけてまうことが考えられます。海や山での強烈な紫外線も、長く浴びていると、アメシスト、シトリン、ターコイズ、クンツァイトなどの色褪せの原因となります。
プラチナやゴールドは、熱伝導率が高いため、スキーやサウナで身に着けたままでいると、凍傷や火傷を起こす場合があるので注意してください。
■ダイヤモンドのお手入れ
ダイヤモンドは、地球上で最も硬い鉱物です。とても強靭なので、扱いには比較的気を使わずにすみます。とはいえダイヤモンドは、「親油性」といって皮脂や化粧品の油分が付着しやすい性質なので油分は天敵です。また、あまりに強い衝撃を受けた場合、ぶつかる方向によっては割れてしまいます。
ダイヤモンドの汚れを取る場合は、コップに中性洗剤とぬるま湯を入れ、そこで洗浄してください。これだけでもかなり綺麗になります。特に汚れがひどい場合は、柔らかい歯ブラシで裏からこすり、充分にすすだ後、乾かすとさらに綺麗になります。
■パールのお手入れ
パールは、宝石としては、最もデリケートな部類に入ります。つけた後、手入れをせずにほうっておくと、汗や皮脂が酸化して、少づつ表面の光沢を侵ます。これを防ぐために「着けたら拭く」を徹底することが必要です。
香水や整髪料をスプレーするのも、パールを身につける前にすませるのが原則です。水道水には、塩素が入っていますので、浸け置きするのは、避けましょう。ですが、場合によっては堅くしぼった布で汚れを落とすことも必要です。
■水に弱い宝石
パールやターコイズ、サンゴ、象牙、ラピスラズリ、マラカイトなどは、液体がしみ込みやすい「多孔質」と呼ばれる性質をもっています。このために液体がかかるとシミになり、拭いても取れなくなので、注意が必要です。特に果汁がはねかかると、シミの原因になりやすいので、気をつけてください。
もちろん、温泉も悪い影響を及ぼします。概して「多孔質」の宝石は、硬度が低く、紫外線にも弱いなどデリケートなタイプが多いので、注意が必要です。